On July 12 Museum Manggha is open untill 5:00 pm
展示

半分半分

10 - 29 十一月 2020

1995年にポーランドに来てから25年が経つ。筑波大学の大学院を修了した25歳の時だった。JICAの派遣でボランティアとしてミシレニツェの文化センターで3年働いた。その後、クラクフ芸術大学の修復過程で研究生として古典技法を勉強した。知り合いも増え、クラクフでの生活にも慣れてきた。ポーランドの食べ物を食べ、ポーランドの水を飲み、ポーランドの空気を吸って、ポーランド語で話し、気が付けばポーランドでの生活が25年、今年で50歳になる。25歳の時にポーランドに来たので日本での生活とポーランドでの生活が今年で半分半分になる。

制作は石膏地にテンペラで描く。典型的なヨーロッパの古典技法である。金箔は西洋の金箔を使っているが、金箔自体に惹かれたのは俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一などの琳派の作品である。西洋の古典技法を使って東洋的なもの、自分の中にある日本的なものを作品にしたいと思ってきた。作品にはポーランド(西洋)と日本(東洋)の要素が半分半分になればいいと思っている。
 
日本での大学時代には現代美術に興味があり、作品も日本や外国の現代美術作家の作品に傾倒していたが、同時に琳派の作品や浮世絵、大和絵にも惹かれていて、それらの作品は展覧会やカタログなどで脳裏に焼き付いていた。西洋絵画では次第にイタリアや北方ルネッサンスの作品、そして中世のイコン画などにも興味を持つようになった。様々なメディアが交錯する現代。デジタル化が進み、あらゆるものの存在感が希薄になっていく中で、以前手に技を持った人々によって時間をかけて丹念に作られたものを見直したいと思っている。現代を生きる自分と過去を見直す自分が制作の中では半分半分である。
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